母の日イメージ

母の日には母の健康を心より願う

毎年5月8日になると、決まって私は妹と一緒に母の日のプレゼントを購入し、母に手渡します。
私が中学2年の頃から毎年必ず妹と何を渡せば母は喜んでくれるかを数日前から考えて渡すのが日課になっています。
母はいつも私達のプレゼントを見て、なにか恥ずかしそうにありがとうと感謝の言葉を口にします。
そのようなやりとりが十数回続いた15年後の夏、母は早朝の薄暗い時に救急車で運ばれました。
脱水による手足のしびれや吐き気、そして意識盲ろうとしていたとのことでした。
後にしたいくつもの検査で未破裂脳動脈瘤があることがわかりました。
いつも元気な母からは想像もしていない出来事で、正直、兄弟全員が戸惑いました。
脳動脈瘤とは脳の動脈の血管が薄くもろくなっている場所に瘤ができることですが、それがかなり大きかったのです。
母は気は大きい性格だけどかなりの怖がりで、手術なんてもってのほか破裂したら人生そこまででいいのよと言っていました。
この時もこんなことを言っている母だけど、内心は死の恐怖があったに違いありません。
やっと子供の手が離れてやりたいことを自由にできるようになった矢先の出来事だったので、神様は意地悪だなと私も思ってしまいました。
この時は母の気持ちを優先させようと私の中では決めていましたが、弟は違いました。
まだ10代だった弟は、母が脳動脈専門の名医の話を母から聞き、母に手術をすすめました。
私は母の気持ちはわかっていたつもりですが、本当の気持ちをくみ取れていたのは弟だったのかなと今になれば思います。
母も弟からの手術のすすめを聞き、気持ちが揺らいだようで私に手術の相談を持ちかけてきました。
私は人生みんな一度きり、何でもやれるだけのことしてもうすることなくなったらゆっくりしたらいいよねと言い、母が気になっていた脳動脈手術のスペシャリストの名医をすすめました。
そして母はその名医の診察を受け、実際に脳動脈瘤コイル塞栓術を受け、今現在は内服と定期的な診察をしてもらい、元気に日々生活しています。
このような名医との出会い、そしてタイミングが合ったおかげで母は今でも人生を楽しんで生きています。
今思えば、あの時弟の気持ちが母に伝わったこと、母がその気持ちを受け入れたこと、そして私達に母が相談をして手術を受けようという気になったこと、すべてのタイミングが合ったことで、母は今でも楽しい暮らしができています。
健康でいてくれることが私達子供にとってどれほど大事なことなのか、この出来事のおかげで気づかされました。
毎年、母の日に母の健康を心より願います。

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